撮影年月日2021.4.19 撮影機材CANON EOS-R5 弘前市により所有・管理されている弘前公園で開催され、全国でも屈指の桜の名所として日本さくら名所100選、人と自然が織りなす日本の風景百選に選ばれています。現在、公園内には、ソメイヨシノを中心に、シダレザクラ、八重桜など、52種類約2600本の桜が咲き誇ります。 公園内の桜は、ソメイヨシノの場合、樹齢100年を超えた老木でも1つの花芽から咲く花の数が4個から5個と多いのが特徴で、 満開の枝をじっくり眺めてみると花にボリュームがあり、どっしりと咲く優美な桜は、 日本一の徹底した管理から生まれています。 また、弘前公園の桜は散り際まで人々を魅了します。 花びらが濠の水面を流れていく「花筏(はないかだ)」、花びらで濠を埋め尽くすほどの「桜の絨毯」も話題となっています。 「桜のトンネル」のほか、日本最古のソメイヨシノ(1882年植栽)や、日本最大幹周のソメイヨシノ(約5m15cm)が花を咲かせる様子を見ることができます。また、園内の四の丸演芸場では様々な催し物があるほか、弘前公園内の弘前市民会館では津軽三味線全国大会や津軽五大民謡大会などのイベントも開催されます。 弘前に桜前線がやってくるのは、4月中旬ころ華やかな桜が老松と見事なコントラストを描き、弘前公園の中で美しく咲き競います。 夜になればライトアップされた桜がお城をめぐる濠の水面に浮かび、幻想的な風情を醸し出し、 その美しさは訪れる人々を魅了します。 弘前公園の桜は県外の桜と花の咲き方が違います。 先ずは一つの房につく花の数が違います。通常桜木の房には3、4個の花がつくのですが、弘前公園の桜には5個から7個もの花がつきます。この一つの房につく花の数の多さが、弘前公園の桜の密度が高く、圧倒的な迫力を観る人に与える要因となっています。 もう一つ大きな違いが、枝の形にあります。弘前城の桜の樹は横一杯に枝を広げ、そこに通常より多い花をつけているので、雄大で煌びやかな佇まいを有しています。 弘前の桜の樹が他と違う理由は、津軽地域の名産である「りんご」に深く関りがあります。弘前公園の桜はりんご栽培を応用した剪定技術を使って、桜の樹の管理をしているのです。 りんご栽培は実の収穫をしやすくするため、また日光が均等にあたるように、枝が横に張るように剪定します。この技術を応用して桜の房に栄養を与える事で、花の数を増やし、濃密な桜の枝ぶりが誕生したのです。